地獄の黙示録
Apocalypse Now

製作国 アメリカ
製作年 1979年
公開年 1980年
時間 153分

時代背景 ベトナム戦争


製作会社 アメリカン・ゾエトロープ・プロ
監督 フランシス・コッポラ
原作 ジョセフ・コンラッド
脚本 ジョン・ミリアス
フランシス・フォード・コッポラ
撮影 ヴィットリオ・ストラーロ
音楽 カーマイン・コッポラ
出演 マーロン・ブランド
ロバート・デュヴァル
マーティン・シーン
フレデリック・フォレスト
アルバート・ホール
サム・ボトムス
ローレンス・フィッシュバーン
デニス・ホッパー
G・D・スプラドリン
ハリソン・フォード
ジェリー・ザイスマー
スコット・グレン
ボー・バイヤーズ
ジェームズ・キーン
ケリー・ロッサル
ロン・マックイーン

[概要]
カンボジア奥地で王国を築いた大佐の暗殺を命じられた大尉が川を遡る内に戦場の狂気に触れていく。

[映画賞]
アカデミー賞(1980)
撮影賞
音響賞

カンヌ映画祭(1979)
パルム・ドール
国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞

ゴールデングローブ賞(1979)
監督賞 フランシス・F・コッポラ
助演男優賞 ロバート・デュバル
オリジナル作曲賞 カーマイン・コッポラ

イギリスアカデミー賞(1980)
監督賞 フランシス・F・コッポラ
助演男優賞 ロバート・デュバル


[ソフト化]
ビデオ・LD・DVD

[Goods]
チラシ

 3,800円
地獄の黙示録 [再販]
PIBF-7363
日本ヘラルド
(2002/09/26)

 4,700円
地獄の黙示録

[期間限定生産](2000/12/31まで)
PDF-21
CIC・ビクター
(2000/11/22)

 4,700円
地獄の黙示録 特別完全版
PIBF-7364
パイオニアLDC
(2002/07/25)

 8,500円
地獄の黙示録セット
(初回限定生産)
「地獄の黙示録」「地獄の黙示録 特別完全版」
PIBF-7368
パイオニアLDC
(2002/07/25)

地獄の黙示録 3,786円
カーマイン・コッポラ
ワーナーミュージック・ジャパン

地獄の黙示録 特別完全版 2,400円
カーマイン・コッポラ
イーストウエスト・ジャパン

闇の奥 400円
著者:ジョセフ・コンラッド
翻訳:中野 好夫
岩波書店(岩波文庫 赤)

闇の奥 1,400円
著者:ジョセフ・コンラッド
翻訳:朱牟田 夏雄
研究社出版(研究社小英文業書)

闇の奥 1,500円
著者:ジョセフ・コンラッド
翻訳:岩清水 由美子
近代文芸社

解読「地獄の黙示録」 1,000円
著者:立花 隆
文藝春秋

「地獄の黙示録」 完全ガイド 1,524円
著者:カール・フレンチ
翻訳:新藤 純子
扶桑社

「地獄の黙示録」撮影全記録 657円
著者:エレノア・コッポラ
翻訳:岡山 徹
小学館(小学館文庫)

ノーツ コッポラの黙示録 1,553円
著者:エレノア・コッポラ
翻訳:原田 真人/福田 みずほ
マガジンハウス




レビュー人数
4人
平均点
9.3点
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ぼーぐないん
10点
ドアーズの「THE END」が流れるのが渋いですね。
ファーストシーンから引き込まれます。
息子のC・シーン迄もがパクった船で行く所。良いですね〜。
船のクルーも段段と狂気じみて来る所が、ナム物として、良く表されていると思います。ベトコン急襲!!シーンとか、プレイメイトが、ヘリで来るシーンも好きです。M・ブランドが出て来た辺りから、ちょっとダルくなりますが最後の、M・シーンの眼がイッてるのが、この映画の全てでは??と思います。
ナム物として、やはり、永遠に残る、「ジゴモク」。
ナムの全てがここにあるんです。大好きな作品の一つです。

comando
9点
初めて観たのは11才の時、意味が良く分からず、ただ第一騎兵師団がVCの拠点を攻撃するシーンとド・ランの米軍拠点が攻撃を受けている場面が印象に残りました。20才過ぎにビデオで観て、偏見の極みをもって暗殺するはずであったカーツ大佐(マーロン・ブランド)の記録を読み進むうちに実は軍務に忠実ゆえの行動でもしかすると自分と同じ戦場でしか生きられなくなった人間なのではないか、ナム戦という大きな狂気の中ではむしろ正常なのではという葛藤に苦しむ、主役のウィラード大尉(マーチン・シーン)ということが、理解できました。最初のシーンで命令下達に来る准将の副官役にハリソン・フォードが出演しているのは有名ですが、当初、主役という話もあったとか。ラストのカーツ帝国が爆撃されるシ?ンが有るバージョンは入場料が300円高い、ヘリコプターが爆破される場面で死者が出た、本物の死体を撮影に使ってコッポラが訴えられた、これを観たナム帰還兵が発狂したとか何かと話題の多い作品でしたね。これまでタブーとされてきたアメリカの恥部、ヴィトナム戦を赤裸々に描いたパイオニアとして大いに評価されるべきでしょう。
プラトーンに出演のチャーリー・シーンと親子二代でヴィトナム戦映画に出て、さらにホットショット2でPTボートに乗った二人がすれ違うシーンで笑えるのは映画好きの特権ですね。満点あげたいとこですが、Cal.50のことを50ミリと言ったり(翻訳の問題?)ド・ランで郵便持って来る奴とかカーツ帝国にいたジャーナリストの存在が意味不明だから9点

Shawshunk
9点
久しぶりのレビューです。この映画の公開は誠にセンセーショナルなものでした。製作時からのいろいろなニュースはそれ自体が映画のPRになっていてまさに「鳴り物入りの映画」でした。賛否両論。日本ではこの映画を否定することがインテリの証明だったようです。日本の映画人の多くはこの作品をイデオロギーの視点から非難しました。(あれだけの画面作りなど絶対にできないくせに!)それは彼らの卑小さの証明でありまた、コッポラの、ブランドの、そしてこの作品の持つカリスマ性への恐怖であったのです。この映画のテーマは原作通り「闇の奥」。戦争を起こし、それを遂行することで狂気に陥る。正気と狂気の違いは?正義と悪とは?などなど混沌とした人間存在の問いかけが、ベトナム戦争という形を借りたものがこの映画だと思います。当時の観客はこの映画に何を期待したのでしょうか。いつかテレビでみたベトナム報道の画像の拡大連続版なのでしょうか。ひたすらベトコンを虐殺し続けるアメリカ軍でしょうか。それに捨て身にゲリラ戦を続けるベトコンたちでしょうか。こういった期待を見事に(!)裏切ったことが、コッポラのコッポラたる所以であり、この映画が不評を買う理由だと思います。
 私はこの映画は大好きです。クオリティが高い。テンションも高い。ジャングルの暑さ・やるせなさが画面から伝わってくる。得体の知れない川を延々と上り続けるボート。何といっても白眉は、有名な「ワルキューレのヘリ攻撃」。あの画面作りはやっぱり天才!何度見ても鳥肌が立つ。あの画面を見てサディスティックにならない人間はいないだろう。橋を走る車へのキルゴア大佐のミサイル攻撃場面は、まことに鮮やか。ただ、対空砲火が花火のような曳光弾で表現されているのには閉口。ボート遡上の襲撃シーンも然り。その他、迫撃砲の直弾シーンなど特殊効果にはいろいろアラは目立つが、コッポラの志に免じて許容。マーロン・ブランドのカリスマ振りも凄い。彼の演技(使われ方)の頂点ではないか。いろんな御意見があるでしょうが、これはやっぱり「戦争を扱う映画」史上の金字塔にであることは間違いないと私は信じます。採点は9点!

秀坊
9点
高校生の頃、ロードショウ公開時見ました。当時は冒頭のへりによるべトコン村襲撃シーンに魅了され、(不謹慎な言い方ですみません)すっかりワーグナーにはまってしまいました。ちなみにこの映画で使用された曲「ワルキューレの騎行」は、戦いの女神達が翼を持った馬に乗って空中を飛び交う勇壮な姿を描いたもので、まさにこのシーンにぴったりです。(この曲を、映画で効果的に使った作品は、戦中のニュース映画ではありますが、ドイツ週間ニュースにおけるV2号ミサイル発射シーンと日映のニュース映像でパレンバン降下作戦の時が印象に残っています)

先日、NHKで、この映画の完全版を見ましたが、公開時に受けた印象とは違い複雑なものを感じます。
最終章のカーツ王国におけるコッポラ独特の哲学は今もって理解できませんが、初めて見たフランス人入植者の話や、プレイメイト達との後日譚は、この歳にもなると人生の悲哀を感じてしまいます。
また、あれだけ興奮したヘリの襲撃シーンも、上にいる者より下にいる人々の方に感情が移入され、義憤を感じてしまうのです。

俳優陣では、私は何と言ってもロバート・デュバル扮するギルゴア中佐が好きです。デュバルは、この前後に「鷲は舞い降りた」や「将軍アイク」に出演していますが、(これは私の記憶違いかも知れません)個性的な点ではこの役が一番でしょう。
ちょっと人を喰ったこの中佐も、平時であれば部下思いの魅力的な人物であったのでしょうが、戦争という狂気が、彼を自分の快楽のために戦争をする醜悪将校に変貌させたという描かれ方は、ベトナム戦争の一面を鋭く捉えています。

この映画の評価ですが、やはりCGを使わず、(当時は無かったという事もありますが)これだけの戦闘シーンを撮影した事。単に戦闘シーンのみでなく、さまざまなエピソードを組み込む事で、ベトナム戦争の本質に迫ろうとした事。(完全版を見ると分かります)等は、かなりポイントが高くなるでしょう。
またマイナス面としては、カーツ王国における大佐とウィラード大尉のやりとりが、あまりに哲学的で冗長過ぎる点があります。
そういう事で私の評価は、9点となりました。