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戦争のはらわた Cross of Iron |
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| [概要] 敗色濃い東部戦線を舞台に、名誉欲に取り憑かれた将校と古参兵の確執を描く。 |
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| [映画賞] |
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| [ソフト化] ビデオ・LD・DVD |
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| [Goods] チラシ |
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| レビュー人数 |
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| 平均点 |
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| SAM北京派 |
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| 最も好きな映画です。中学生の時TVで観てあまりの強烈な映像に絶句しました。あの時から20年、評価は全然変わっていません。また、これを超える映画はいまだに出てきていない、と確信します。 考証、その他専門的な事は他の方にお任せしますが、私のお気に入りは戦場に燻る硝煙、焼けた砂、こっちまで臭ってきそうな汚れた軍服、狭くてむさ苦しいスラングや塹壕・・・全てがリアル。薬莢が飛び出す様まで見せるスローモーション映像。登場人物の性格も多彩で実に魅力的。特にスタイナー小隊のメンバーは「ドイツ兵も血の通った人間」という当たり前のことを初めて実感させられたものです。各自に素晴らしく良いシーンが用意されており、一つ一つが印象的。ラストのゾクッとさせる終わりかたも秀逸。当たり前のラストを期待しても、ペキンパーの破滅の美学が全て裏切ってくれます。おそらくこの映画、こういうの好きな人達が目いっぱいこだわって作ったんでしょう。観る側も好きで観る奴ばっかり。つまり、マニアの、マニアによる、マニアのためのとびっきり上等な映画といえるでしょう。私は文句なしの最高傑作だと思っています。 |
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| Unteroffizier |
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| 自分自身、この映画に満点をつける資格があるのか疑問ではあるが、私にとってのベストの映画であるので満点とする。私自身戦争映画はこの映画を越えられたか(またはどこまで迫れたか)が基準となっている。 さて、この映画を評価する点は以下のとおりである。 1.激烈な戦闘シーン 2.詳細な戦闘の再現 3.スローモーションと細かいカット割り 4.男の誇り(プライド)をテーマとした映画である ここまで長々と書いてきたが、正直言ってまだ書き足りない。もう少し時間が欲しい。半年前にメッセージボードにおいてスタイナーの勲章について語ったが、その際は中途半端に終わってしまった。このときご意見いただいたF・J・カプートさんとNANAさん、ハウプマンさんにはこの場を借りてお礼を言いたい。今後もCOIのBBSにおいて気づいた点、感じた点を記していきたいと思う。この映画納得いかない点、不可解な点がまだ少なからずある。こういった点が少しでも解明できればと思っている。 |
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| Shawshunk |
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| それにしてもこの傑作の邦題「戦争のはらわた」とはなんたるタイトルであるか。冒涜以外の何者でもない!ペキンパー=バイオレンス、残酷という偏見の産物だ。この映画史上まれにみる傑作はじつに多くの魅力に満ちている。 1 その意匠。戦争の残酷さなどという紋切り型ではない。戦争が残酷なんてのはあったりまえのことでそれをお涙ちょうだいで描くのが日本の戦争映画だ。ここに登場する奴らは実に人間臭い。戦争は嫌いだが、任務に就けばとことんそれを遂行してしまう男たち。やるしかないのだ、奴らは。戦争とはそういう状況なのだ。主義も主張もすべて飲み込んで「敵を殺す」ことに全力を傾けざるをえない、その生き方しかないのが戦争なのだ。こういったやり場のない情念が画面に叩きつけられている。その意匠(テーマ)自体がずば抜けて優れている。 2 その戦闘シーン。これほど戦闘のディテールが描かれた映画かあっただろうか。様々な兵科からなる軍隊をそれぞれの役割で活写した映画があっただろうか。以下、羅列したい。 ・ロシア迫撃砲隊殲滅手榴弾とワルサーの使い方。スローモーションが冴える。(MP40のマガジンチェンジは最高!) 3 俳優たち。コバーン兄貴(?)は戦争映画史上最強のキャラ。惚れるぜ。シェルの旦那はその血筋で勝負。イヤラシサいっぱいの演技は見事。 それにしてもあの「スタイナー小隊」、いまごろどうしているでしょうね。コバーン兄貴はアカデミー賞にノミネートされちまったし・・続きを作るなら今だ!と思いませんか。監督は・・・ウオルタ・ヒル以外に誰がいる!得点は10点! |
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| 祥優 |
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| 「プライベート・ライアン」から戦争映画にころびましたものですから、一気に昔の作品を見たとき、いろんな感銘を受けたんですけど、この作品はちょっと別格でした。 「SPR」に先立つこと20数年、そしてドイツ軍の一小隊を主役に捕らえたという点では…ほんと生まれてくる時代が早すぎたような、素晴らしい作品ですよね。冒頭のシーン、記録映像と勇ましい音楽と、やさしい子供の歌声…最初見たときはわくわくだったんですけど、二回、三回目になると…この先の惨さ残酷さ非条理さを象徴している場面に感じてきて…どきどきものになりました。 スタイナー分隊の面々は、J・コバーンも若くて渋くてかっこいいし、汚いけど、それがベテランぶりを印象強くしていますよね。あっという間に殺されるソ連兵…敵役のソ連兵にしても、最初に捕虜になるきれいな少年から婦人兵まで、人間として登場するし…そこまで考えてたら何て奥行きの深い映画だったんだろう、とか思ったりして。また少年と婦人兵については改めて書くとして… 「MESSEGEBOARD」や「ベストキャラクター」にも、たびたび登場する、あの、スタイナーがマガジンを放るシーンや、サイドカーで敬礼とともに煙草を捨てるキーゼル大尉のシーンなんかは、やっぱりかっこいいっていうか、しびれるというか、なんていうの? 言葉にならない、ため息をもって見てしまいました。何度も。そんな、単純な私があっさりしびれるシーンもあちこちあるんですけど、クリミア戦線?の凄惨なドイツ軍最前線の状況が、よく知りもしないくせに、よく判る?感じ。よく戦争映画のビデオのパッケージに「圧倒的なドイツ軍を相手に…」とか何とか、書いてあるけど、その文句は44年以降の西部戦線では全く似合わないと思うし。だから圧倒的なソ連軍と戦うドイツ軍って図式が、そうだよねって感じでした。敵中突破するスタイナー分隊のシーンは、SPR以上に緊張感と凄惨さを感じました。SPRのそれは、ちょっと牧歌的というか、きれいなシーンでもあったのに対しスタイナー分隊のは、生と死の狭間で、それでもふてぶてしくというか、にやりと笑ってというか、そういう骨太のベテラン兵士の姿を見せてくました。そんな中で新参者の二人は、その最後の場面で「浮いてた」んだなって。でもそれまでは、新兵でも党員でもちゃんと戦闘訓練受けた兵士だったと思いました。泣きながらディッツ二等兵を刺す若い婦人兵、刺されたのに「怒らないで」とスタイナーに告げて絶命するディッツ。婦人兵からすれば弟みたいな、ディッツの最後は、それでもおかしな感じだけども、人間らしく死ねたんだな、とか。戦場でそれが大事なのかどうかは、当然ながら判らないけど。そして怒りとともに置いていかれるきざな党員の兵士。こっちも別の意味で人間らしく死ねた?憎悪の対象になって。自らが招いた、報いですから。最後の「ディマケイション」のシーンは、やっぱり涙無くしては見れない。体が震えるのを感じる。そしてスタイナー軍曹の怒りと一体になる。おかまの中尉が(中尉でしたっけ?)撃たれるシーンに、スローモーションで弾が当たる度に、怒りが叩き付けられているような…スタイナー軍曹と、私の。最後に衝突するストランスキー大尉とスタイナー軍曹、やっぱり、やっぱり撃ち殺してほしかった。少しでもストランスキーのプライドを残してほしくなかったです。だから、この作品は、乱戦の中、捕虜になってずたぼろになって朽ちていくストランスキーと、生死不明で行方不明になるスタイナー軍曹で、私の中では終わりました(ほんと勝手ですよね)パート2なんて、昔の祥優ならともかく、今の祥優は皆様と同じ、怒りなくしては見れなくなっちゃった(爆笑)だからもう見ない。余裕なくなってしまいました。 あれあれ、内容の割に長いだけのレビューになってしまいました。皆様のレビュー読んでたら、きっと落ち込みそう。初心者に戻ったということで、許してくださいまし(あ!かわいい少年兵のことは…恥ずかしいから、やめよう)皆様お目汚しのレビューでごめんなさい。 |
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| ハウプマン |
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| ハリウッド戦争映画では常に悪役の宿命にあったドイツ軍を、血の通った生見の人間集団として真っ正面から取り組んだ力作。ソヴィエト軍の厳しい圧力を受けながらも敢闘するシュタイナー小隊を中心に、それぞれのドイツ軍人の生死を描いている。 ドラマは原題「Cross Of Iron」が示す通り、鉄十字章の獲得のみに執着するストランスキー大尉と、権力にこびず、組織に対する順応性は欠けるが、戦士として秀でた能力をもつシュタイナー軍曹の対比を大きな骨格とし、同じ戦場に身を置きながら、全く異なる二人の行動にスポットをあてる。 ストランスキー大尉は部下を統率し、与えられた任務を円滑に遂行すべき責任者である「将校」だが、彼にはリーダーとしての資質はない。名誉の象徴である鉄十字章授与が唯一彼の目的であり、戦死者の戦功を自らのものとして恥じず、同性愛の部下を悪戯に追求して、その困惑ぶりを見て楽しむような狭量な人物である。対するシュタイナーは昇進や勲章には関心がなく、部下の命を無駄に消耗させないことに使命感を抱いている。クールで寡黙な中に秘めた人間愛は、サンダース軍曹(コンバット)に通じるものがある。 この映画のテーマは、「指揮官(リーダー)とは何か」であると私は思う。指揮官が誤った目標に心奪われる時、部下には過酷な運命が待っている。およそ組織に生きる者にとって、無能な指揮官とは部下の命を縮めるだけの存在である。これは軍でも、会社でも同じであろう。恥ずべき行為を平然と行いながら立身出世を夢見るストランスキー大尉は、本来将校として最も活用すべき「有能な部下」を殺すことすら厭わない。シュタイナー達が大尉の命令を受けた味方機銃陣地から激しい銃火を浴び、一人また一人と死んでいく様は涙なくしては見ることができない。二人の根ざすものの違いが、味方による殺戮という最悪の形で表現されたのは実に見事だと思う。たかが、一個の鉄十字章のために多くの味方兵士を殺したストランスキー大尉は万死に値する。ラストシーン、シュタイナーの殺意の前に必死に抵抗する大尉が、シュタイナーに上官であることを思い出させようとして発した「お前の小隊はどこへ行ったのだ!」という詰問。この言葉に反応したシュタイナーはすでに殺意を喪失します。「俺の小隊は、お前一人だ」シュタイナーが大尉を連れて、最後の戦いに向かう時、卑怯者の大尉が「守るべき部下」となっていることは間違いない。最後の笑いは、兵士としての能力に欠ける大尉が、兵士としての名誉を追求した滑稽さを笑っていると同時に、権威主義がはびこり、形だけで中身のなくなった軍組織をも笑っているのだろう。ペキンパー監督、J・コバーンよ、ありがとう! この映画を忘れることはない。 |
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| 08/15 |
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| これはスタイナーの戦争だ。彼は彼の戦いをする。あんなに彼を信じ頼もしく思う ブラント大佐でさえ彼には埒外の存在であることが後で明らかになっていく。 いつの時代、どこの戦場にもいそうな古参の下士官スタイナー。ここがクリミアの戦場であることが特定されているだけである。彼の家はどこなのか、家族はいるのか、全く明らかにならない。年齢すら定かでない。深い皺は時間ではなく戦場が刻んだものであろう。負傷して入院しても帰ろうと思う方向は東の自分の部隊でしかない。彼の戦場での行動はまるで良き市民のようだ。それはそこが彼の家であるから。 思い入れたっぷりの書き出しになってしまいましたが、ドイツの映画人が描きたかったドイツの戦争の実相をアメリカの力で具現した作品と考えています。ペキンパーが監督するようになった経緯は何故かは知りませんが、成功であったと思います。塹壕戦で押し寄せるソ連兵、壕を蹂躪しようとするT34などの凄まじい戦場の描写、病院での挿話、各人の性格の書き分け等いずれも鮮やかで、さまざまなエピソードに無理がありません。脚本、監督の力量のなせる技ではないでしょうか。コバーンはドイツ人には見えないのですが、その皺と演技に免じていいことにします。長い苦難を経て友軍の陣地へ帰ってくる男たちを無惨に射ち殺すシーン、胸に迫りました。それと最後のスタイナーの哄笑。すばらしいラストです。 反面、ストランスキーの描き方がやや表面的であることと、エンドタイトルの絵とブレヒトの警句はドイツ映画としての免罪符と感じられて好きになれません。ここが減点でした。 ともあれ戦争映画の最高傑作の一つであることは間違いありません。 |
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| アントン・ハックル |
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| 本来なら12点くらい上げても良い作品。ペキンパーの作品の中ではベスト・ワンとも言えるほど好きな映画である。 ただ、何とも悔しいのがこの作品ペキンパー自身で編集していないというところ。言われてみればショットのつながりにおかしなところはあるし、今いち華麗なペキンパーの美学とも言えるスローモーションのカット割に荒さが見えないこともない。 プロデューサーのドイツ人はかなり製作課程でペキンパーともめたらしく、もっともペキンパーはそういうことで有名だが、ペキンパー本人に言わせると「ギャラすら払わず、人からフィルムを巻き上げた。」と後日憤慨して述懐している。 確かにくせ者のプロデューサーであるらしく、この後にも続編と呼ぶにはとんでもない出来の作品を、しかもシュタイナーを死にかけ(失礼)リチャード・バートンに演らせ、監督も落日(また失礼)アンドリュー・V・マクラグレンに撮らせた怪作まで作ってしまっているが、これを続編と考えるのはよそう。 だが何と言ってもこれは歴代戦争映画の中では名作中の名作なのだ。公開時に岐阜という田舎の映画館でこれを観たとき、見終わった後もしばらく席を立てなかった。あまりのショックに「なんじゃあ、こらあ。」とジーパン刑事状態だったのだ。音楽といい、色といい、これに対抗できる作品は「ワイルド・バンチ」しかないだろう。いや、くどいようだが編集さえペキンパーが手がけていたら、ウィリアム・ホールデンなんかコバーンの前にすっ飛んでしまっていたかも知れないのだ。 この作品が米国でほとんど無視されたに等しい結果であったことは悲しいし残念である。アメ公というのは自国製の作品以外は冷酷なほど無視する傾向が強い。特にアメリカ兵が出てこない作品はなおさらである。 だがそんなこたあどうでもよいのだ。大作「コンボイ」が大コケし、まさに「ちょんぼい」となってしまったことで米国でホサレていたペキンパーが、わざわざユーゴスラビアまで出かけて渾身の力を込めて撮った作品なのだ。 MP-40を捨ててPPSh41を持つシュタイナーもイイッ。ポテ気味のウエストを隠しながらも後ろ姿の瞬間ヌードだけで妖艶さを見せてくれたドイツ人女優ゼンタ・バーガーも文句無くイイッ。 最後に思うが、「SPR」はある意味ではこの作品のオマージュでは。どう考えてもスピルバーグはこれに映像的な影響を受けているとしか思えないだのが。 |
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| Hawkeye |
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| まずは、最高の戦争映画だと思います。 Saving Private Ryanが登場するまでは、戦闘リアリズム表現に関して比類無く、未だにSPRでさえ超えられない描写が随所に登場します。 これがこの映画の最も優れた点であり、世代を超えて戦争映画ファンの心を捉えて放さないこ点であることは論を待ちません。
個人的に気に入っている点、目から鱗の点を他に挙げれば; 逆に、最高の戦争映画ながら難点を挙げると; J・コバーン演ずるスタイナー軍曹の生き様は何だったのか? それがこの作品のテーマですが、ストランスキー大尉が司令部に着任した際に、耳にした軍曹の名前を誰何した際に、参謀のキーゼル大尉は「今の我々の希望だ」と答えます。これは決して軍曹の戦闘指揮能力が東部戦線で敗色濃厚のドイツ軍を救うとの希望ではないんですね。 戦闘に於いては冷徹な指揮官であり、任務を疎かにし、女ロシア兵に急所を噛み切られた部下を、女ロシア兵の報復に任せたり、帰還した部下を射殺した味方将校をPPShの弾倉が空になるまで撃ち尽くすなど、拍手喝采のハードボイルドぶりなのであるが、面子で鉄十字章を欲しがる上官に対峙する時、病院に見舞いに来た不遜な将軍を無視するとき、助けたロシア少年が撃たれたとき、重症のロシア女性兵士の傷を見たとき、スタイナー軍曹が見せた怒りに燃えた悲しげな目が全てを物語っています。 彼に大切なのは戦争で生き抜くことと同時に、兵士として、人間として、男としての「矜持」を守ることなのです。 ラストにスタイナー軍曹はストランスキー大尉を殺しもせず、「軍曹!お前の小隊の残りはどうした!」と言う大尉に、一瞬の死んだ部下達のフラッシュ・バックの後に、にやりと笑って「俺の小隊の残りはお前だ!」と言います。 ここでも軍曹は人間の矜持を守り、大尉を自分の部下として戦わせる事により償いをさせる事を選択します。 1943年のクリミア半島で敗走するドイツ軍を舞台に、こうしたテーマを米国人監督により作られた映画は、ドイツ、米国、両方の国では公開当時、どんな評価であったのかは詳しく知らないが、米国ではSPR公開後に対比して語られるのを散見した。 私見だが、SPRはトータルでこの映画を超えることが出来なかったと思う。 |
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| Marmel |
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| ドイツ兵が主人公の映画は数少ない中でも、秀逸な戦争映画と考えております。 一番最初の童謡からテーマ音楽に変わっていくときにつかわれている実写のヒトラーの高笑いと捕虜となったドイツ兵の無表情、怯えるパウルス元帥の視点の定まらない表情は、なんとなく、映画上のストランスキー大尉、キーゼル大尉やシュタイナー軍曹等の将兵、ブラント大佐に重ねあうような点があるように思えました。 9点という評価は、最後のラストシーンが曖昧であること。主人公達がドイツ語話していないこと(無理もないですが)もう少し、キーゼル大尉を出してもらいたかったこと(個人的な問題ですが)です。 戦闘シーン 将兵たちの確執 音楽と歌 出演者 |
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| HiroakiMaekawa |
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| 良い映画です。なんと言ってもコバーン?が渋い軍曹?ですね。武器もMP40でなく”マンドリン”のドラムマガジンを使ってるとこなんか素敵です。塹壕の戦闘シーンなんかもSPR以前の映画の中では最高の部類に入るんじゃないですか?ただ、看護婦とのシーンなんかは不要です。その点SPRには及びませんね。得点は8点です。 |
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| 赤男爵 |
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| 戦争映画に違いないのだが、色々な点において異色の作品。ペキンパー監督がそれまでの西部劇やアクション物から離れ、独ソ戦をユーゴスラビアで撮影したというどこにも脈絡がない。強いて共通点を探せば、戦争は(なぜかシュタイナーがクラウゼヴィッツを引用する)究極のバイオレンスだからということか。映像的にはそうかもしれないが、単にバイオレンス映画の延長ではないだろう。むしろ、アメリカでは描きにくかったことを時代と舞台を変えて映像化を実現したかったということではないだろうか。臆病なくせに名誉欲の皮が突っ張った将校、その上にいてどちらかといえば無関心で前向きでない司令官、作戦を立案すべき参謀は倦怠感に憑り付かれている。頼りになるのは一握りの経験豊富な下士官とその仲間だけ。確かにベトナム戦争敗北後(野戦病院で将官連中が廃兵を見舞うシーンは明らかにベトナム戦争を意識している。)の自信を亡くした米国に蔓延していた病巣構造をドイツ軍の中に投影したのかもしれない。だとすると、最後の場面は「アメリカよ、内なる怨嗟は忘れ、迫り来る共通の敵に当れ!」というメッセージとなる。だとするとなぜキーゼル参謀大尉が次代を担う希望なのかよく解からないというのが正直なところ。 そうした病んだ時代の悩みがないMシェルはじめドイツの実力派の俳優たちはまるで自国の映画でもあるかのように個性豊かに溌剌としたいい演技をこなしている。それにひきかえ少数派のアメリカ側のJコバーン、JメイスンそれにDウォーナーの演技はどことなく投遣り、コバーンでさえ中尉の誕生祝いの場面などで溶け込みきれておらず、むしろ浮かび上がっていたような感じさえする。 戦闘シーンはもはやコメントするまでもないほど賞賛され語り尽くされているが敢えて好みのシーンを幾つかあげると; T34が音も無くズーンと路上に停止している場面、迫り来る恐怖の予感が背筋を走 る。 同じくT34が工場内部まで突進して来る場面、圧倒的破壊力の前に非力な歩兵が逃げ惑う。 帰還する味方に向かって火を噴く三脚架上のMG42、無表情の銃手と止めようとする別の兵士。倒れた戦友を背負って一歩でも前に進まなければならない。 戦争映画史の1ページを刻んだ作品であるものの難解な面は否定できないということで8点。 |
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| zono |
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| イロイロな意味で男の映画ですね。(笑) ドイツ軍側が主役の戦争映画は少ないので楽しみにしていたのですが、やはり僕には兵士たちがアメリカ人にしか見えませんでした。しかし、作品そのものはOPの子供の歌声から劇中のスローの使い方とか監督らしさが出ていて格好イイですよね。 ちょっと1回見ただけでは理解しにくい場面転換などもありましたが・・・。 ソ連の女性兵士が涙を流しながら新兵ディッツをナイフで刺すシーンと×××を噛み切るシーンが印象的なのは僕だけでしょうか?なんとなく彼ら(彼女ら)の状況や心情などが対照的に描かれてるような気がしたのですが・・・。 評価としてはラストがスッキリしないので勇気を出して(笑)7点です。 |
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