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マッケンジー脱出作戦 The Mckenzie Break |
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| [概要] スコットランドの捕虜収容所に収容されたドイツ兵の脱走計画を描く。 |
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| [映画賞] |
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| [ソフト化] ビデオ・DVD |
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| [Goods] |
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| レビュー人数 |
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| 平均点 |
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| 赤男爵 |
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| 収容所ものということで、大御所の『大脱走』との相違を見てみよう。まず一番大きな違いは、捕虜はドイツ陸海空軍将校でしかも海軍が主導権を握っていること。理由はヒトラー総統が一人でも即実戦に参加できるUボート乗組員を帰還させるべしといったからということだがルフトヴァッフェだってベテランパイロットは喉から手が出るほど欲しかっただろうからちょっと無理がある。脱出の手段としてUボートが使用される筋書からまぁ良しとしよう。 次の相違点は、英独間が険悪なムードになっており、ドイツ軍捕虜たちが頻繁に収容所内で暴動を起こすこと。しかもHグリームの統率指揮の元での大規模な組織的暴動。この暴動騒ぎはミッションである脱走を外部から手助けするために先に少人数を脱走させる陽動作戦だということが分かる。このとき朗々と響く「エリカ」の歌。なんてことない歌詞なんだけどふるさとで待つ恋人を曠野に咲くエリカにたとえる。これを歌うとどうした訳かドイツ人は勇気が湧き興奮して燃え上がる、それに加えて誰かが強烈な指導力でぐいぐい引っ張っていくと団結して力を発揮する民族なのです。 そして最後は天井裏に隠した掘り土を崩して多数の仲間を生き埋めにし、その騒動を利用してUボート乗組員を脱走させるという方法をとったこと。『大脱走』が連合軍捕虜全員を脱走させることを目指したのに対してこちらはあまりにも冷血非情。なるほど、だから舞台設定を逆にしてドイツ軍を捕虜側にしたのか、と赤男爵は納得する。普通の観客は、ここまでは英独どちらが善でどちらが悪かという視点にはなく、むしろ捕虜に手錠をかけようとすることに対して拒否を貫くドイツの捕虜側に同情的になっていたのが、この一件で一気にやっぱりドイツは悪人だとの立場に移ってしまうのである。 脱走後の逃亡にはトラックやオートバイを使い、追跡する側は飛行機を使うといったスピード感と立体感をあわせた展開。最後はギリギリにまで迫った飛行機対Uボートという珍しい戦闘場面を見せてくれたあと、部下の大部分はUボートで脱出に成功するがリーダーのHグリームは哨戒艇に捕まってしまう。エンドクレジットに流れる「エリカ」、またいつの日かやってやるぞという決意がにじみでる。 見るからに典型的ドイツ軍将校Hグリームはカリスマ的指導力と緻密な計画性、ニヒルで冷たい含み笑いが魅力的。対するBキースは元事件記者でいかにも体育会系の体型、でもこちらもアイルランド人らしく計算し尽くした論理的思考と毅然とした行動が信条。ふたりの知恵比べ、それに逃げる側も追う側も両方とも応援したくなる。他にはさして有名な俳優はいないが英独ともに典型的な将校、兵士を演じきっているところに好感が持てる。特に失敗を繰り返し、そのため自信を失い腰が引けた収容所長ペリー少佐役は好演。捕虜たちが余興でドイツ国歌を英語で替歌にして収容所長を皮肉る、それを聞いている捕虜たちの楽しそうな表情、ふとホンモノの記録映画かと思うほどリアルな演技。待てよ全員が英語わかるはずはないんだがとよく見れば編集してある、つまり演技じゃなくて演出の妙技。終わってみれば『大脱走』と肩を並べるレベルに十分ある収容所ものということで同じ8点。 |
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| マンフレート |
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| 第二次世界大戦における脱走を題材にした映画と言えば、大抵連合軍側の物であり、それだけに、ドイツ軍を取り扱ったこの映画はそれだけでも希少価値があると思う。 他には日本軍を取り扱ったE走カウラ」などがあるが、それと比較してみると、日本軍とドイツ軍との違いが明らかになる。 周知のとおり、日本軍では捕虜になることは恥とされており、自殺する事が求められていた。まあ、こんな考えが成り立つのは、通常の陸戦から来たのだろうか。日本軍捕虜第1号酒巻少尉は生還確率のきわめて低い特殊潜航艇で任務についたのだから、生死にかかわらず、それを普通の人間が非難する筋合いはないだろう。 本題に戻ってドイツ軍では捕虜になる事自体を必ずしも非難の対象としていない。戦時中のニュース映画「Die Wochen Schau」でも連合軍との捕虜交換で釈放されたドイツ兵が帰還を喜んでいる場面が撮影されていたし、ユーゴスラビア映画「地獄の河」でも、友軍の捕虜が抑留されている村を砲撃して、味方を全滅させてまで占領した事で、指揮官ヘンケ大佐が上官から叱責されている場面があり、日本軍との違いを示している。 さて、マッケンジー収容所では、元潜水艦艦長シュルーター大尉が捕虜を扇動して騒動を起こし、脱走と言う目的に邁進して行く。脱走すれば、また潜水艦に乗って戦えると言う希望があるために、捕虜と言う立場を生かした形で、相手に銃を使わせないで済ます騒動に徹すると言う狡猾さは必見? しかし、最も汚点と言うべき点は、目的のためには味方でも殺してしまう所だろう。彼にして見れば、潜水艦乗組員は不足しており、勝利のためには自分たちの存在が不可欠だといわんばかりだが、それは一種の利己主義と言うべきだろう。脱走では、視力が著しく減少したプライスが、足手まといになるから、脱走には加えないと言うラムゼイ大佐の命令に対して、同室の男(役名失念)が、自分が助けるから残すな、と言うのと対照的になってしまうのが少々残念と言った所か。 最後には、友軍の潜水艦が登場し、脱走者を次々と収容して行く。しかし、しんがりを務めたシュルーターを待たずに、駆逐艦の出現に潜水艦は潜航してしまう。この点の評価は微妙な所だ。ドイツ軍に完全な勝利を与えたくない製作者の意図がからんのか、それとも、作品をリアルな物にしたいために、痛み分けのような結末にしたのかもしれない。 |
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| Shawshunk |
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| 一言「渋い」作品です。淡々としているというか、抑制が利いているというか。それが何ともリアルな雰囲気を醸し出してますね。要するに「逆・大脱走」なんですが、捕虜っていうのはあんなに態度がデカくていいんですかね?それにイギリス側の弱気なこと。ドイツ捕虜のリーダーと新・収容所長との駆け引きにポイントが置かれてそこそこに見せます。ただ、ドイツのリーダーが仲間を謀殺するところは何とも後味が悪い。(「大脱走」のユーモアとカタルシスを知っているだけに)イギリスの車両(水陸両用車もチラッと登場)と潜水艦、駆逐艦(掃海艇?)が登場するが銃撃シーンがステン一丁と潜水艦の連装MG34だけとはチト寂しい。 ひたすらリアルな男の映画ですな。 |
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