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パットン大戦車軍団 Patton |
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| [概要] アフリカ、ヨーロッパ戦線で猛将として名をはせたパットン将軍の半生を描く。 |
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| [映画賞] アカデミー賞(1970) 作品賞 監督賞 フランクリン・J・シャフナー 主演男優賞 ジョージ・C・スコット オリジナル脚本賞 音響賞 美術監督賞 編集賞 ゴールデングローブ賞(1970) ニューヨーク映画批評家協会賞(1970) |
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| [ソフト化] ビデオ・LD・DVD |
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| [Goods] |
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| レビュー人数 |
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| 平均点 |
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| Densuke |
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| 「パットン大戦車軍団」 ずいぶんと勇ましい題名だ。 しかし原題は単に「Patton」。 その名の通りこの映画は1942年1945年のパットン将軍の半生を描いている。 戦争映画だがあくまで焦点はパットン個人。 アメリカの歴史の中でもパットン将軍ほど個性が強いカリスマ的な将軍はいないだろう。彼は戦争が好きだと公言してはばからない。 当時の連合軍の一員であったソ連を大嫌いだという事を隠しもしないし、ロシア人よりはたとえナチ党員だったとしてもドイツ人の方が良いと言う。 やかまし屋で規律に非常に厳しい。 兵からは最も嫌われるタイプの将軍のはず。 しかし彼の猪突猛進ぶりやバルジの戦いでの成果などから結局は多くの兵、アメリカ国民から愛された。 アメリカの国民性である強い物が好き、戦いが好きでも負けるのは嫌い、これら全てを具現化した人、それがジョージ・S・パットンだった。 映画は1942年、アフリカ戦線への赴任からイタリアはシシリー島での戦い、そしてノルマンディ上陸作戦後(彼は参加できなかった)、輸送機でイギリスからフランスへ渡り、アルデンヌの森(バルジの戦い)、ライン川渡河、終戦までを描いている。 とにかくこの映画はパットンの人柄が大変に良く表現されていると思う。 そして俳優。 パットンは若い頃から戦車の専門家的存在だった。 したがって第二次大戦でも当然戦車部隊を指揮した。 |
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| Shawshunk |
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| これはまさに戦争映画の傑作だ。パットンという人間に焦点を絞りながら、戦争の姿を明らかにしている。緊迫感のあるドラマと、J・C・スコットの演技と、戦争アクションが巧みに絡み合っている。監督F・J・シャフナーの本領が十二分に発揮された会心の作だと思う。それにしてもJ・C・スコットははまり役だ。彼以外のパットンはとても考えられない。好戦的で意固地なキャラを見事に演じきった。特にロシアの将軍を罵倒するところはまさに面目躍如といったところ。戦闘シーンも気合いが入っている。もちろん、M47のドイツ軍戦車やアメリカ製ドイツ軍ハーフトラックはいただけないが見せ方が上手なので結構いける。以下、羅列します。 ・ハインケルの低空爆撃とそれを迎え撃つ(?)パットン。戦車のスタントが結構凄い。 ・平原での戦車戦。味方戦車に轢かれるドイツ兵。これも演出なのか。 ・やはり平原を飛ぶハインケルがいい。爆撃をもっとリアルにして欲しかった。機内の映像も少ない。 ・市街戦でのトンプソン連射と小銃擲弾発射。 ・その他、戦車戦全般。重量感を表すのに成功している。 戦争映画がここまでのクオリティになったのも、やはりパットン本人のもつ面白さなのだろう。 しかもスコットさんは「賞」まで拒否し、男をあげたというおまけまでついて採点は9点! |
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| 赤男爵 |
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| 日本初公開時名古屋の中日シネラマ劇場で鑑賞した。高さが12mもある巨大スクリーン全体が凹面鏡みたいに湾曲してる。被写界深度が深いパンフォーカスの映像とともに人間の視覚に近い効果を出すからまるで画面の中にいるような感じ。モロッコの騎兵や儀杖兵の行進に踏み潰されるんじゃないかっていう気がしたほど物凄い臨場感だった。この迫力我が家の50インチPDPではとても出せないのはあたりまえ。もう一度本格的シネラマで観たい作品。 戦争映画であるがパットンという勇猛果敢な将軍の伝記映画である。ヨーロッパでは将校は貴族階級の出身でなければならなかったことを意識してか、アメリカ人でありながら彼はヨーロッパ貴族の素養を充足している。流暢にフランス語を操り、若き日にはオリンピックの近代五種競技(馬術、フェンシング、射撃、水泳、陸上障害)に入賞、古典的戦史のみならず著名な戦術家の著作を読破、研究し、古今の戦場の英雄、将軍に自らをなぞらえる文武両道具備。ネクタイほか服装、ヒゲなど部下の身だしなみにうるさく、自分自身のヘルメットを磨き上げ(どうして?!)、ガンベルトに差した派手な象牙のグリップのコルト・リボルバーが衆目を引く。 北アフリカでは砂埃をものともせず立ち尽くしたままハーフトラックで到着し、ダレきった兵隊にカツを入れる冒頭のシーンから、メッシーナ入城を巡ってのモンティーとの競争、舌禍による左遷やブラッドレーとの上下逆転条件付復帰、厳寒のバストーニュ包囲救出作戦そして最後は第3軍司令官を解任され失意のうちに事故死すること予感させる寂しげな背中と、時間軸に沿ってパットンの立場も微妙に変わっていったことを上手く映像化していた。一方の横軸には彼の行動、考え方、栄光と挫折の葛藤、軍を指揮するカリスマ、連合軍内における指導権争い、対峙するライバル、部との関係というさまざまな要素を偏ることなく散りばめていながら散漫になっていない。交差点に立って自ら戦車の交通整理をする場面や渋滞を引き起こした一匹のロバを容赦なく射殺するところなど性格表現に工夫がされている。アルデンヌ攻勢のさなかに従軍牧師に天気が回復するお祈りを書くよう命じるのはパットンらしい話だが、兵士殴打事件について謝罪をする前に一人教会で跪いてしおらしく神に祈るのというはちょっと怪しい。 印象的なラストシーンで風車が悠然と回っているのを背景としてパットンが愛犬と共に歩いていくが、パットンに風車に立ち向うドンキホーテのイメージを重ねているのかもしれない。だとすると老いたドンキホーテは去って行くが、無傷のままの風車は一体何を象徴しているのだろう。 映画の題名や、戦車の呼び名にもなったことでパットン→戦車というイメージが強いが、本来の兵科は赤男爵と同じ騎兵である。馬について考証すると、パットンはドイツ降伏直前に撤退する独軍と進撃してくるソ連軍両方からウィーンのスペイン乗馬学校で有名なリピッツァ種の馬を救ったという逸話があり、映画ではそれらしき芦毛に騎乗するシーンがある。オリンピックで障碍飛越競技にも出場し、フランスのソミュール騎兵学校でも学んだパットンは正統ブリティッシュライディングで乗っていたはず。Gスコットのアメリカンカウボーイ流ウエスタンスタイルの乗り方はいただけない。 戦闘シーンは再びスペイン軍全面協力で『バルジ大作戦』と同型戦車のオンパレード、欠点一掃とまではいかないがさすがにアルデンヌは一面の雪原となって十分リカバーしている。He111に地上掃射させるのは明らかに『空軍大戦略』に登場した機体を使うためのアイディアだが、爆撃機だから機首と胴体下面の対空機銃では効果は期待できないし北アフリカ仕様の砂漠迷彩を施していないのは付け焼刃のミスキャスト。ドイツ軍総司令部がガラス張りでモダンすぎるなど細々したところにスキがないわけではない。飽くまで伝記映画の味付けとして十分でありさえすればそれでいい感じ。伝記映画のピカイチという評価で8.5点です。 |
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| Unteroffizier |
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| これは私にとって戦争映画というより軍人映画である。 パットン将軍に人となりについては、ジョージ C スコットの名演もあり、よく描けていると思うが、当時としてはかなり個性的であったパットン将軍も今の映画界に登場するキャラクターと比較すれば、異常さも少なく、ただの頑固オヤジの感が強い。部下との軋轢のシーンもプラトーンやシン・レッド・ラインを観た現在では、軋轢というほどでもないくらいに見える。当時をしてはすごかったかもしれないが、現在では残念ながら普通のシーンである。 戦闘シーンも当時としては迫力あるシーンかもしれないが、現在からすれば、いまいち迫力に欠ける。特にアフリカの戦闘シーンでのドイツ軍は隊列の組み方からして烏合の衆であり、精鋭の装甲師団にはとても見えない。これはドイツ軍ファンの私にとってはかなりの減点である。He111の機銃掃射シーンもJu88ならいざ知らず、何か、らしくない気がする。 ロンメル将軍も唐突に登場して、パットン将軍と比較されるわけでもなく、引き立て役にまわるわけでもなく、何となく登場してそしていなくなった感が強い。 これなら登場しない方がいいのではとも思う。 有名な病院で部下を殴るシーンも、しっかりとバックグランドを説明しておかないと、ただ臆病者を軍司令官が叱責したシーンにしかならない。 また冒頭のシーンもアラブ人への偏見という気がしないでもない。 ただし、パットンという人物を描いた映画としては、よくエピソードを取り込んでうまく描いていると思う。ただ将軍という役柄上、最前線の戦争映画を好む私の嗜好には合わなかった。 映画の公開当時はいい映画だったかもしれないが、今の視点からすると普通の映画にしか見えない。それだけ戦争映画も進歩しているということか。 |
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