[解説]
此の映画は、今次大戦パルジの戦斗で敵の背後に釘つけにされた“臆病な狐”と呼ばれる歩兵部隊の、実際に遭遇したリアルな物語をノーマン・A・ブルックが、ブロードウェイに於て上演、更にジェーム・ボーが脚色して、現在ハリウッドで最も独創的な若い製作者ロバート・アルドリッチが、彼の独立プロ“アソシエイト・アンド・アルドリッチ”の第二回作品として製作監督した作品である。
なお此の作品は本年八月、ヴェニスで開催された国際映画祭に於て、イタリー批評家大賞(パシネッティ賞)を授与された、因みにアルドリッチの第一作「大きなナイフ」は、昨年銀獅子賞をうけており、連続二年の授賞に輝やいている。
製作・監督者=ロバート・アルドリッチのハリウッド生活は十四年間になるが監常になってから三年、此の映画は彼の第六番目の作品に当る。
彼は一九一八年八月ロード・アイランドに生れた。ヴァージニア大学卆業後直ちに結婚、花嫁と共にハリウッドに行き、RKOを振出しに独立プロに入り、ジャン・ルノワール、ルイス・マイルストン、ウイリアム・ウエルマン、レスリ・フエントンと云った有名監督のアシスタントとして働らいた。此の間に体得したものが、今日の彼を育てる重要な要素となっている事は疑いない。その後テレビに転身、十二数本の作品を演出して再び映画界にカム・バック、ヘクト・ランカスタープロに協力して“キッスで殺せ!”、そして空前のヒット作”ウェラ・クルス”を発表した後、プロダクションを主宰して今日に至っている。 |