[パンフレット] 353作品

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解説、プロダクションノートはパンフレットの表記そのままで掲載していますので誤字・脱字・旧字・旧仮名づかい等があります。ご了承下さい。

<英数字>

08/15
戦線の08/15
最後の08/15
1941
5月の7日間
633爆撃隊
7月4日に生まれて
9000マイルの約束
G.I.ジェーン
G.I ジョー
JSA
Oh!外人部隊
U-571
Uボート
Uボート 最後の決断
V1号作戦
Z
Z旗あげて

 

5月の7日間

1964年4月発行
A4版16P

[解説]

 ちかごろ、核戦争の恐怖をえがいた小説が話題になっている。そのいくつかが映画化されているが、これもその一つである。米ソ間に核禁止条約が結ばれようという仮題のもとに物語がすすめられていて、現在の世界政治状勢にぴったりしている点がまことに興味がふかい。「スパルタカス」を製作して注目の的となった俊鋭プロデューサー、エドワード・ルイスが、強力スタッフを組んでつくった野心的大作である。
 まず、スターの顔ぶれがすばらしい。「終身犯」「山猫」の、バート・ランカスター、「スパルタカス」「チャンピオン」のカーク・ダグラス、「セールスマンの死」「必死の逃亡者」のフレドリッタ・マーチの三大スターを中心に、「裸足の伯爵夫人」「史上最大の作戦」のエドマンド・オブライエン、「十二人の怒れる男」「ティファニーで朝食を」のマーティン・バルサム、「隊長プーリパ」「明日になれば他人」 のジョージ・マクレディ、「ハッド」「スペンサーの山」のホィット・ピッセルその他の腕ききが助演陣をかためエバ・ガードナーがとくに招かれて、重要な役をつとめている。
 フレッチャー・ニーベル、チャールズ・W・ベイリーのベストセラーからテレビのシリーズ物出身の人気ライター、ロッド・サーリングが脚色、カメラは「ザーレンからの脱出」「サヨナラ」のエルスワース・フレデリクスが担当している。監督は「終身犯」「影なき狙撃者」の才腕ジョン・フランケンハイマー。

[プロダクション・ノート]

▲……核武装禁止協定が二十世紀の人類の夢であることに異論のあるひとはいないが、問題があまりにも大きすぎるため、この間題と正面からとりくんだ映画はまだなかった。「五月の七日間」はフレッチャー・ニーベル、チャールズ・W・ベイリー共作のベストセラー小説をもとに、この人類最大の問題を大胆に映画化した野心作である。
▲……この大胆な企画をとりあげたのは、「ウェストサイド物語」 「ロリータ」など、野心的な映画ばかりつくっているセブン・アーツ・プロで、これにカーク・ダグラスのジョエル・プロが参加、新鋭監督のナンバーワンといわれているジョン・フランケンハイマーも製作に参加、ジョエル・プロのエドワード・ルイスがプロデューサーになって仕事がすすめられた。ルイスはテレビで腕をみがいて「スパルタカス」をつくった注目の新進プロデューサーである。
▲……バート・ランカスター、カーク・ダグラス、フレドリック・マーチ、エドマンド・オブライエンとアカデミー賞スターが四人も顔をそろえ、紅一点の女の役がエバー・ガードナーというぜいたくきわまる配役だけを見ても、「五月の七日間」 がいかに重要な映画であるかがわかる。マーティン・バルサム以下バイプレイヤーの名手をずらりとならべたみごとなワキ役陣も見のがせない。
▲……アメリカ大統領が主役の一人であるから、当然、ホワイトハウスの内部が場面にあらわれる。ホワイトハウスにカメラを持ちこむわけにはいかないので、パラマウント撮影所にセットが組まれ、大統領の執務室、書斎、寝室、大統領専用エレベーターなど、実物のとおりにつくられた。
▲……特に、執務室のセットは凝っていて、床のじゅうたんに刻まれている、大統領のシール(印章)は、床屋のバリカンで刈りこんだものである。また、ホワイト・ハウスの水泳プールに到っては、製作者、ルイス自らが、ロスアンゼルス中を探しまわり、同じようなプールを借り切って、ホワイト・ハウスのプールの壁と同じ大きな絵を描かせた。
▲……ホワイトハウスの内部をのぞくワシントンの場面は、じっさいにワシントンにロケイションして撮影された。ホワイトハウスのあるペンシルバニア街、国防総省、ポトマック河の堤防、リンカーン記念碑、ダレス空港などがそれで、なお、空軍秘密基地の場面はアリゾナの砂漠にロケイションして撮影きれた。
▲……統合参謀本部というのは、三軍最高司令官である大統領に直属する参謀本部として、戦略作戦に参画する国防総省の一部門である。その構成は陸軍参謀長、空軍参謀長、海軍作戦部長、海兵隊司令官から成り立つ。これらを統率するのが統合参謀本部議長でパート・ランカスターが扮している。これらのメンバーが結合すれば、陰謀は必然的に成功するということを、理解していないと、この映画の重大きはピンとこないであろう。
▲……原件者、フレッチャー・ニーベルはオハイオ大学卒。オハイオ州、ペンシルバニア州などで執筆活動をした後、コールス社に入社。チャールス・W・ベイリーは、ハーバード大学卒。ミネアポリスのスター・アンド・トリビューン誌に執筆していたが、54年に、コールス社に入社。二人ともコールス社のワシントン支局員である。「五月の七日間」 の前に、広島原爆の内幕を描いた、「もはや高地なし」も二人の共著である。数多いワシントンの政治記者の中でも異色の存在で、日頃の記者活動にもコンビを組んでいるラツ腕特種記者である。
▲……コールス社は、週刊誌“ルック”を発行していることで世界に知られているが、出版の他に、アメリカ中西部に大きな新聞網と放送網を持っている。