[解説]
血で血をあらう砂漠の反乱に敢然と身を投じて自由と独立のために闘いぬく若き狼。フランス=スペイン、の圧政に抗して立ちあがったアラブ反乱軍のリーダーとして、灼けつくような太陽の下に進軍する青年を待ちかまえるものは、栄光か、あるいは死か。
北アフリカのアラブ独立運動を背景に、壮絶なアクションと熱砂のロマンをからませつつ、一人の若者のひたむきな情熱を鮮明に浮きぼりにした戦争巨篇である。
第1次大戦末の西部戦線で捕虜となり、スパイ容疑で処刑されかけたが奇跡的に一命をとりとめ、外人部隊に送られたのち脱走、一転して反乱軍のリーダーになり、再び捕虜、流刑、そして病死と、数奇な運命をたどった──ドイツ将校の波乱の生涯を描いたパオロ・ザッパの伝記小説「クレムス軍曹」を映画化したもの。
監督のセルジオ・グリエコはアクション物を得意とするベテラン。最近では、テレンス・ハサウェイの名で“077”シリーズを手がけている。脚色も彼自身が共同で執筆し、悲壮な戦争ドラマを展開させる。
主演は「ソルジャー・ブルー」で好演したアメリカ・スター、ピーター・ストロース。あいつぐ戦乱のさなかに燃え上った恋にいのちを賭ける青年をさわやかに演じる。その恋人には「特攻大戦線」のフランス女優ティナ・オーモン。アラブ独立軍の首長の娘に扮して、エキゾチックな魅力をみせる。
ほかに「華麗なる殺人」のマッシモ・セラート、「007/危機一発」のルチアーナ・パルッツィらが出演。
撮影はステルビオ・マッシ、音楽は「愛すれど哀しく」など、数々のヒット曲で有名なカルロ・ルスティケッリが担当した。 |