[解説]
数々の伝説に彩られ、今もなお多くの謎を残す“暗い日曜日”。
その曲の誕生に隠された、激しくも切ない愛の物語を描いたのが本件である。本国ドイツでは大ヒットを記録、ババリアン映画賞でも最優秀監督賞・最優秀撮影賞の二冠に輝いたほか、韓国、ニュージーランドでも半年以上に渡る異例のロングランを記録した。
第二次大戦前夜のブダペスト。レストランの経営者、その麗しき恋人、店の名も無きピアノ弾きの三人は、愛を共有し合う不思議な関係を保っていた。しかし、ピアノ弾きが“暗い日曜日”を作曲したことから、運命の歯車が狂い始める。生きること、愛することが簡単ではなかった時代。危ういほどに美しい旋律は『真実』までも葬り去ろうとしていた…。
アンドラーシュ役は『カストラート』で知られるイタリアの美形スター、ステファノ・ディオジニ。イロナ役には、ハンガリー映画界の演技派女優エリカ・マロジャーン。『ラン・ローラ・ラン』のヨアヒム・クロールがイロナの恋人でアンドラーシュのよき友となるラズロを演じ、ドイツ映画賞主演男優賞候補になっている。
原作は1988年のニック・バルコウの小説。監督はドキュメンタリー映画界で数々の国際賞に輝いたロルフ・シューベル。撮影は『大理石の男』『トリコロール/ 白の愛』の名手エドヴァルド・クオシンスキが担当している。 |