[解説]
自ら製作・監督・脚本を担当し、常に異色作を手がけると自負する新鋭バート・トッパーの「戦車軍団撃滅」に次ぐ第二作である。
朝鮮戦線を舞台として、ひたすら戦争の英雄という名誉のために、強引な戦斗を繰返えし最期を遂げた一米軍軍曹の姿を、凄絶な白兵戦をおりまぜて描いた戦争映画である。
監督バート・トッパーがこの映画で意図したことは、従来の戦争映画の主人公に見られるような武勲を讃えるようなものではなく、名誉欲のために非人間化した醜い人間の姿を批判的に描いた点である。併せて凄絶な戦斗場面が随所に折りこまれ、また上官将校を射殺するという内容が問題となり、アメリカでは上映禁止になった作品である。
出演者はトニー・ラッセル他いずれも新人であるが、それぞれの個性が生かされて熱演している。撮影ジャック・R・マーケット、音楽は「戦車軍団撃滅」のロナルド・スタインがそれぞれ担当している。
なお、この作品は六一年度のカンヌ映画祭に特別出品され、ヨーロッパの若手監督たちの絶讃を博した。 |