[パンフレット] 353作品

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解説、プロダクションノートはパンフレットの表記そのままで掲載していますので誤字・脱字・旧字・旧仮名づかい等があります。ご了承下さい。

<サ行>

最後の太平洋戦争
最後の決死隊
最後の橋(2種類)
サイゴン
最前線
最前線物語
ザ・キープ
砂漠の鼠
砂漠のライオン
砂漠部隊
鮫と小魚
サヨナラ
さよなら子供たち
さらば外人部隊
サルバドル 遙かなる日々
サンタ・ビットリアの秘密
サン・ロレンツォの夜
ジェット・パイロット
地獄と高潮
地獄に堕ちた勇者ども
地獄の7人
地獄の謝肉祭
地獄の戦場 コマンドス
地獄の戦線
地獄の黙示録
地獄の黙示録 特別完全版
地獄への退却
史上最大の作戦
姉妹と水兵(復刻版)
十字砲火
将軍たちの夜
勝利者
勝利なき戦い
勝利への脱出
ジョニーは戦場に行った
シン・レッド・ライン
シンドラーのリスト
侵略戦線
新13階段への道 ナチ生体実験
姿なき軍隊
頭上の脅威
スターリングラード(2000)
聖なる嘘つき その名はジェイコブ
セブン・ビューティーズ
ゼロ地帯
戦火の勇気
戦艦シュペー号の最後
全鑑発進せよ
潜航決戦隊
潜行突撃隊
戦場(1961)
戦場(1978)
戦場にかける橋
戦場にかける橋2 クワイ河からの生還
戦場の7人
戦場の小さな恋人たち
戦場の小さな天使たち
戦場のメリークリスマス
戦場のピアニスト
戦場を駆ける男
戦塵
潜水戦隊帰投せず
前線命令
戦争の犬たち
戦争のはらわた
戦争のはらわた(R)
戦争プロフェッショナル
戦闘機攻撃
戦略空軍命令
戦略大作戦
総攻撃
祖国は誰のものぞ
底抜け艦隊
ソドムの市
ソフィーの選択
ソルジャー ストーリー
ソルジャー・ボーイ

 

地獄への退却

Foreign Picture News

1954年4月発行
発行所:株式会社外国映画社
B5版8P

[解説]

ミルトン・スパーリングは、一九四五年にユナイテッド・スティーツ映画を創設して、 「外套と短剣」(46)「追跡」(47)「セント・ルイス」(49)「遠い太鼓」(51)等を、ウォーナー・ブラザース映画を通じて提供してきたが、これは一九五二年に発表した海兵隊の悲壮の戦闘を描く戦争映画である。スパーリング自身、三ヵ年有半の歳月を海兵隊の軍務についたことが彼の経歴にみえている。原作は、スパーリングの体験に基づいて書卸され、自ら脚色に当り、これに「秘境」「敵前上陸」(映配入荷決定)のテッド・シァードマンが協力している。シァードマンは、現在、ウォーナー・ブラザースのプロデュサー陣に加っている。
ウォーレン・リンチが撮影を、ウイリアム・ラバァが音楽を、それぞれ担当し、米国海兵隊の大尉ベンジャミン・S・リートが特に技術顧問として参画している。
スタァは、 「肉の猟人形」 「フェザー河の襲撃」等、立体映画(WB)でのみ本邦にお目通りしていた今、売出しの性格俳優フランク・ラヴジョイ。 「偽りの花園」 「キング・ソロモン」「青いヴェール」等に出演し、近年は監督にも進出したリチャード・カールスン。「歓呼の球場」に主演し、 「別働隊」 「拳銃魔」に助演していた少年俳優ラステイ・タンブリン。往年の少女俳優で「ラブ・レター」 「戦うロビンフッド」 「花婿物語」等々戦後もお馴染みのアニタ・ルイスが共演している。
四人を助けて、 「スプリングフィールド銃」のネッド・ヤング、今次大戦に赫々の戦歴をもち、海兵隊の勇士であったピーター・オーティス、最近、認められてきた新進のドロシイ・パトリックが色どりを添えている。
朝鮮戦乱中、最大の悲劇“アジアのダンケルク”と呼れた国連軍が南海岸に圧迫された際の海兵隊の悲壮の奮闘を描いたもので、原名“RETREAT, HELL!”は、時の将軍オリヴァ・P・スミスがはいた言葉から採られている。

[プロダクション・ノート]

戦線に向う以前、新兵は、ノーヴァク軍曹の許に訓練を受ける。この場面で、軍曹に扮したネッド・ヤングを、軽く投げとばす新兵を演るのがラステイ・タンブリンである。「歓呼の球場」「別働隊」「拳銃魔」の少年俳優も、この映画出演のときは十六才。
それにしても、大変な腕力──と思うのは早計。ラステイ君、柔道の手を使ったのである。
ラステイの柔道指南番を御紹介しよう。それは他ならぬ、助監督のオーリン・ハグランド先生で、彼は今次大戦中は、従軍写眞班員に、「イヤッ」というほど柔道の手ほどきをやっていた御仁である。かつての空軍大尉であり、現在は、退役中佐の身分。柔道が必要な映画(これが太平洋戦争のおかげで、戦時から戦後にかけて仰々お盛んである)七なると、お呼び出しにあづかつている。 「Gメン」で名高いジェームス・キヤグニィに柔道を教えたのも、彼の自慢話の一つになっている。

この映画には、トラック、ジープ、戦車、飛行機が数多く登場しているが、これを操作するのは、仰々容易な術ではない。技術顧問のベンジャミン・S・リート大尉の指導を得て、この部問の担当者は、まるっきり映画には未経験の人々に、それらの操従を任せたのであるが、ドライバァやパイロットは、名誉ある仕事と喜んで、やってのけた。彼等は異口同音に云っている。
「吾々は俳優と同じにやったよ、吾々の仕事が映画にのこるということは、とにかく、嬉しいからネ」
また、この映画に使用される銃器類は、海兵隊側は、M=1、ブロウニング・オゥトマチック・ライフル、それにカービン。中共軍には、ジヤァマン・モーゼル、米国式スプリングフィールド・ライフル等を含む、各種の兵器である。
海兵隊員に扮する俳優たちは、頭巾のついたアルパカ製の外套と合成ゴム革のブーツを着用した。この方の調達は、さして骨をおらなかったが、衣裳部の苦労したのは、中共軍の、あのだぶだぶの制服及びリンネルの帽子である。これは中共の捕虜からコッピーをとって、大量に製作しなければならなかった。

この映画の原名 “RETREAT, HELL!”は、「なにしろ、やっつける!」といった、戦場に於ける奮起の合言葉である。これは、オリヴァ・P・スミス将軍のはいたもので、朝鮮戦乱に於ける際の最も有名な言葉としてある。
こうした合言葉の代表的なものを、そのクラシックから列挙してみよう。
1 DAMN THE TORPEDOES! AHEAD!
(魚雷、何するものぞ! 進め!)ディヴィッド・ファーグ提督
2 REMEMBER THE ALAMO!
(アラモを忘れるなかれ!)シドニイ・シャーマン大佐
3 I HAVE NOT YET BEGUN TO FIGHT!
(戦いはこれからだ!)ジョン・ポール・ジョーンズ
4 I SHALL RETURN!
(必らず帰るぞ!)ダグラス・マックアァサー元帥
5 GRIDLEY, YOU MAY FIRE WHEN READY!
(グラデイ!戦備整わばいつでも戦うぞ)ジョージ・デュウイ将軍
6 NUTS!
(降伏なぞ御免だ)マックアルフェ将軍