[解説]
広大なロシア平原を埋めつくす反逆者の大軍。その中を、皇帝の密命を帯びて単身数千キロの苦難の旅に出発する青年士官ミハイル・ストロゴフ。彼と哀しくもはげしい恋の炎を燃やす美しい人妻……。
フランスの文豪ジュール・ベルヌのベストセラー小説「ミシェル・ストロゴフ」 (邦題「皇帝の密使」)の波瀾にみちた冒険ロマンを、カラー・70ミリで映画化したのが、この「栄光への戦い」である。
主演はストロゴフに「バーバレラ」「大洋のかなたに」の人気スター、ジョン・フィリップ・ロー、美しい人妻ナディアに、「モア」で一躍注目をあびたグラマラスな新星ミムジー・ファーマー。この2人をめぐって、「サテリコン」で個性をきらめかせたイギリス出身の新人ハイラム・ケラー、「野性の眼」「冒険者」のデリア・ボッカルド、ウィーン生れの特異な性格俳優クルト・マイゼル、「大混戦」シリーズのクリスチャン・マラン、「別れのスキャット」のクラウディオ・ゴラといった多彩な顔ぶれ。
監督は名匠ルキノ・ビスコンティの甥のエリプランド・ビスコンティ。わが国での公開作品は「ロザリオの悲しみ」についでこんどが2本目だが、大いに期待できる新鋭といえよう。脚本も共同で執筆している。
撮影はルイジ・クベイレル。ブルガリア政府の全面的協力を得て、同国に長期ロケを敢行、広大な雪原や猛吹雪のシーンにすばらしい効果をもりあげている。 |