[解説]
アルジェリア砂漠のフランス外人部隊と、「失われた地平線」のシャングリ・ラの様な山にかこまれた理想郷とを扱い、アクションに満ちた楽しい映画である。
ジョージズ・サーデスの小説「悪魔の隊商」を基に、アーヴィング・ウォレスとリュイス・メルツァー(コマンチ族の怒り、青いヴェイル)が共同脚色し、新進監督ジョゼフ・ペヴニイが演出した。ペヴニイは、年少の頃からヴオードヴィルに出演、長じて演劇の俳優と演出家をしていたが、後ユニヴァーサルと契約した人で、彼の演出作品には、ジェフ・チャンドラー、イヴリン・キース主演の「鉄の男」、フランク・シナトラ、シェリイ・ウィンタース主演の「ダニイ・ウィルスン御紹介」、トニイ・カーティス、モナ・フリーマン主演の「肉体と激怒」、ロレッタ・ヤング、ジェフリチャンドラー主演の「君ゆえに」(いずれも未輸入)等がある。
パラマウントとの専属契約を解いたアラン・ラッド(密輸空路、別働隊、烙印、八人の男を殺した女)が外人部隊の大尉に扮し、有名な裸の上半身を出して活躍し、現代劇のタフな役が得意のリチャード・コンティ(出獄、都会の叫ぴ、他人の家)が初めて回教徒風の衣裳をつけて悪役となり、又美人女優のアーリーン・ダール(逃げた花嫁、アパッチ族の最後)が桃源境の姫に扮している。この三人を助けて、病気のため銀幕を遠去かっていた名傍役アキム・タミロフ(誰が為に鐘は鳴る)が出演している。更に東洋の踊り手として名声を持つスジャタとアソカが踊って、色彩を添えている。外人部隊と賊との激戦、ラッドと薄物をまと
った魅惑の美女とのロマンス、回教徒の間で行われる槍の決闘、理想郷の反乱等の要素を盛り込んだ娯楽映画である。 |