[パンフレット] 353作品

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解説、プロダクションノートはパンフレットの表記そのままで掲載していますので誤字・脱字・旧字・旧仮名づかい等があります。ご了承下さい。

<カ行>

戒厳令
帰らざる勇者
影の私刑
カジュアリティーズ
風とライオン
合衆国最後の日
語らざる男
カミカゼ
眼下の敵
ガンジー
艦隊は踊る
帰郷
危険な道
機動部隊
奇襲戦隊
キプールの記憶
キャッシュ
キャッチ22
橋頭堡を攻撃せよ
逆転電撃作戦
巨大なる戦場
キリング・フィールド
禁じられた遊び(2種類)
空挺部隊
空軍大戦略
空爆大作戦
駆潜艇 K-255
グッドモーニング、ベトナム
暗い日曜日
グリーンベレー
クリムゾン・タイド
グローリー
クロスボー作戦
軍法会議
ケイン号の叛乱
激戦地(1946)
撃滅戦車隊3000粁
血戦奇襲部隊
決戦珊瑚海
原子力潜水艦浮上せず
攻撃(2種類)
極楽ホテル
地上より永遠に
コルチャック先生
コレヒドール戦記
コレリ大尉のマンドリン

 

橋頭堡を攻撃せよ

昭和49年2月23日発行
発行所:松竹事業株式会社
A4版18P

[解説]

第二次大戦に取材した戦争映画は大変多い。「橋頭堡を攻撃せよ」もその一つで、「真昼の脱獄」の監督、ハワード・W・コッホが製作したスケールの大きな総天然色戦争映画である。
物語は、戦雲急を告げる南太平洋の一角に集結したアメリカ軍の大部隊が、大進攻を開始する直前、怪情報を入手した。その真疑を確かめるため、日本軍の胸もと深く潜入する海兵偵察隊の苦斗を描くものだ。
主演は、最近人気絶頂のトニー・カーティス(「お熱いのがお好き」「ペティコート作戦」「スパルタカス」)。印象的な声とマスクの持主で、中堅演技派のフランク・ラヴジョイ(「戦略空軍命令」「嵐を呼ぶ銃弾」)際立った美貌と肢体に恵まれたメリー・マーフィ(「愛しのシバよ帰れ」「乱暴者」「烙印なき男」)。の三人。
また、この映画に出る日本の軍人たちには、第二次大戦中欧州戦線で勇名をはせた四四〇部隊の勇士が扮している。
監督は、編集者出身で、かっての話題作「ブルースカイ」や「果しなき決斗」などの娯楽映画のヴェテラン、スチュアート・ハイスラーが担当している。
撮影は、ハワイのカウアイ島に、大規模なオープン・セットを組んで行われ、名手ゴードン・エイヴィルが南海の光景を鮮明なカラーで描きあげている。

[プロダクション・ノート]

ロケーションと一口に云っても、これは大変な仕事だ先ず、脚本に指定された場所、監督のイメージ
にあった土地を見付けなければならない。
最近では、そうした場所を莫大な費用をかけて造りあげる傾向がある。ブルドーザーなどの建設機械を使い、半年とか一年がかりで
山を築き、湖を堀り、川をつくったり、森をつくりあげる。なんのことはない、自然の大改造だ。だから、撮影がすめば、そのまま観
光地になったりする。
「橋頭堡を攻撃せよ」の場合もロケ地選定には頭を悩ました。なにしろ、南大平洋に浮ぶ島と同じ条件でなければ撮影しないと、監督のスチュアート・ハイスラーは頑張ったのだ。
ジメジメした湿地帯で、ジャングルがあり、また山脈があって、そこから海がなければ承知しないと云うのだから大変だ。
地形や植物の点からすれば、北米大陸には見当らないさりとて、南米アマゾンの流域にも満足な場所を見つけることは出来なかった。だが、ついにハワイ群島のカウアイ島に白羽の矢が立った。地形、植物の点でまったく異国的だし、地球上これ以上ジメジメした土地、があるかと思う程の湿地帯。一年の降雨量は12メートル以上というものすごさ。
撮影隊は一ケ月前にこの島へやって来た。いろいろな準備もあり、ロケ地に少し手を加えるためだった。
出演者は一週間前に、到着したが、面喰らってしまったじっとしていても全身に玉の汗が浮く。おまけに、南国の太陽が容赦なく照りつける。
撮影に入る時には、皆、ダッコちゃんのように真黒になっていた。これで喜んだのはメイク・アップ係だった何故と云って、普通なら、カット毎にドーランを直し、噴霧器で“汗”を吹きつけるところだが、自然の力が彼らの手間をはぶいてくれたと云うわけだ。
こうして、スタジオを使わず、オール・ロケーションで「橋頭堡を攻撃せよ」は撮影された。
元海兵隊の勇士で、出演者の一人のアラン・ウェルズは「この山、密林、熱帯の花、こいつは僕の知っている限り、何から何まで本ものじゃないか!」
と、かって激しかった戦場を思い出して唸った。