[プロダクション・ノート]
ブチ壊すためだけに創られた街!
市街でのシーンは当初から難航した。というのは、激しい戦斗で街全体が破壊されてしまうためだ。ガソリン・スタンド、銃鉋店など家ごとブチ飛ばしてしまうというケタはずれのもの。そのため街をひとつ創ってしまうことになった。この街、撮影前は物珍らしさで大勢の野次馬が見物していたが、クライマックス・シーンの撮影後、見るも無残に破壊された街を見てビックリ!コッチェフ監督を訪れた製作総指揮のマリオ・カサールも、よく壊したものだと苦笑したという。
死と背中合わせの大ロケーション!
野外での大追跡シーンはカナダのフレーザー峡谷で大ロケーションを行った。撮影隊はまるでプロ根性を試されているかのような過酷な条件下でカメラを回さなければならなかった。突然にふり出す雪、みぞれ…しかも切り立った絶壁での撮影で、カメラマンはスタント・マン顔負けの危険を克服しなければならない。岩場から足をすべらせて機材を破壊したり、現場スタッフ200人の全員が負傷するほどの厳しさ。しかし5ヶ月に渡るロケを終えて、左足にヒビを入れたカメラマンは“両手両足を骨折したって、もうこんなに凄いシーンは撮れないよ”と満足そうに語った。
盗まれた4億円!武器がゴッソリ紛失!
この作品に登場する武器はM16-A1アサルト・ライフルを始めとして、すべてが本物。火薬を扱うためスタジオではもちろんのこと、ロケ地でも厳重な監視下におかれていた。しかし4億円相当もの武器がゴッソリ跡かたもなく消えてしまった!プロの密輸業者に盗まれたのだ。全面協力を得てFBI、SWATより借りた強力武器も多数あり、新開紙上をにぎわす大事件となってしまった。国際的な密輸組織らしいので、FBIはもちろん、国際警察も本腰を入れ、現在も捜査中だ。
スタローン入院!関係者ヤキモキ!
スタローンは、自らもプロデュース、脚本に参加する力の入れようだけに、曲乗りのようなオートバイ・アクション、断崖からのジャンピング、車への飛び乗りなどの危険シーンも、スタンド・マンなしでカメラの前に立った。気迫のこもった雰囲気の中、“場面全体にガッツが焼き込まれた”(コッチェフ監督)。しかし、やはりスタローンも生身の人間、アバラ骨を4本所り、顔と手に火傷を負って入院。彼の負傷で、完成直前だった「ロッキー3」も大巾に遅れるアクシデントとなった。しかしスタローン自身はベッドに悠然と横たわり、「この作品のためなら、『ロッキー』は遅れてもかまわない」と親しい友人に語って『ロッキー』の関係者をヤキモキさせた。 |