[パンフレット] 353作品

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解説、プロダクションノートはパンフレットの表記そのままで掲載していますので誤字・脱字・旧字・旧仮名づかい等があります。ご了承下さい。

<タ行>

第17捕虜収容所
第27囚人戦車隊
第五戦線 遠い道
第7の暁
第8ジェット戦闘機隊
第八高地突撃隊
体当り突撃隊
タイガーランド
大進撃
大侵略
大戦争
大地と自由
大突撃
大反撃
太平洋紅に染まる時
太平洋の地獄
大編隊
太陽にかける橋 ペーパー・タイガー
太陽の帝国
戦う雷鳥師団
脱走山脈
脱走兵
小さな赤いビー玉
地下水道
地下組織
地上最大の脱出作戦
チャップリンの独裁者(2種類)
追撃機(2種類)
追想
ツェッペリン
ティアーズ・オブ・ザ・サン
ディア・アメリカ 戦場からの手紙
ディア・ハンター
抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より
抵抗の詩
デルタ・フォース
テレマークの要塞
道中の点検
遠い道
遠すぎた橋
トコリの橋
ドッグ・ソルジャー
特攻決死隊
特攻決戦隊
特攻大作戦
トップ・ガン
友よ、風に抱かれて
渡洋爆撃隊
トラ トラ トラ!
捕えられた伍長
トリプルクロス

 

第7の暁

A4版14P

[解説]

平和だったマラヤに激烈な独立戦争が起った。銃火のひぴきわたるジャングルを舞台に、かって第二次世界大戦中に対日ゲリラとして手を握りあったマラヤ人のゲリラ隊長とアメリカ人のゴム園経営者が今度は敵味方として戦わなければならなかった。マイケル・ケオンの原作「ドリアンの木」を「ベン・ハー」「隊長ブーリバ」のカール・タンバーグが脚色、「ビスマルク号を撃沈せよ」、「戦艦デファイアント号の反乱」をてがけた英国のルイス・ギルバートが監督にあたり、迫力あるアクション映画に仕上げている。
出演者は、一九五三年「第十七捕虜収容所」でアカデミー主演男優賞を受け、演技派スターとして「麗わしのサブリナ」、「慕情」、「ピクニック」、「戦場にかける橋」など数々のヒット作に出演しているウィリアム・ホールデンが、かって親友でありながら、今は共産主義側のゲリラ部隊長になっている丹波哲郎との友情に悩みながらも戦わなければならないゴム園の経営者を見事に演じている。
英国領事の娘カンダスに扮するスザンナ・ヨークは「フロイド」、「トム・ジョーンズの華麗な冒険」など話題作に出演している数少ない純情派の女優であるが、ここでも中年のゴム園経営者ホールデンを慕う可憐な娘を演じている。イギリスとマラヤの混血児で美貌の女教師に扮するキャプシーヌはフランスの一流ファッション・モデル出身であるが、「アラスカ魂」「ライオン」「ピンクの豹」ともっぱらアメリカ映画で活躍している。最近演技力もぐっとまし、ここでも混血児ゆえに悩まねばならぬ宿命と闘う女教師を熱演している。
この映画の最大の話題は日本のスター丹波哲郎の出演であろう。丹波は特異なマスク、達者な英語とアクション・スターとしての魅力をフルに発揮し、ホールデンと対決するゲリラの隊長を堂々と演じている。
製作にはチャールス・K・フェルドマンと最近、実業家としてラジオ放送局、レストラン、ホテルなどの経営を手がけているウィリアム・ホールデンが主演と共に映画製作者として活躍している。
撮影は「アラビアのロレンス」でアガデミー賞を獲得したF・A・ヤングがあたり、りズ・オートラニが音楽を担当している。

[プロダクション・ノート]

☆アカデミー賞受賞者が3人の「第七の暁」
この映画には、アカデミー賞の受賞者が3人も揃っている。
1人は、御存知ウィリアム・ホールデンで「第十七捕虜収容所」。残る2人は、撮影監督のフレッド・A・ヤングと美術監督のジョン・ストールで、2人はいづれも「アラビアのロレンス」で受賞している。
たまたま2人の受賞ニュースはこの映画の撮影中にわかり、無線一電話一車一携帯用無線機という手数をかけて辺ピな村で撮影中の2人の耳に伝えられた。

☆ホールデンの新車 ベンツ220SE
ホールデンは「第七の暁」撮影中にクリーム色のベンツ220SEを購入して乗りまわしていた。映画にはこの車は登場しないが、撮影の合間に、クアラルンプールの町中を超スピードで飛ばしていた。
撮影終了後、この車はスイスの彼の家へと運ばれた。彼のカー・コレクションは、これで、すでにある、フェラリ、コンチネンタル、ベントレー、フォルクスワーゲンのミニバス等の中に入って又一台増えたわけである。

☆「第七の暁」のヒット疑いなし。
クアラルンプールで本年封切予定のユナイト映画「第七の暁」のヒットは間違いないといわれている。その理由は、マレーシア連邦の新しい首都であるクアラルンプールの数千の住民が、この映画にエキストラとして出演しているからである。
撮影中、フエルトホテルに泊っている関係者達は、ホールデン、スザンナ・ヨーク、ギャプシーヌ等と共演したくてたまならない臨時俳優達がひきもきらさず、窒息寸前だったという。

☆”雨よ降るな”監督ついに雨乞い師(?)を勘員
クアルンプールでは夕方になるとものすごいスコールがやって来る。
このために撮影がおくれるので頭を悩ました監督はついに窮余の一策として、ボモという占い師をやとって来た。
このボモもなかなかのシタタカ者で、何のかんのといゝながら、やっと十ドルでこの仕事をOK、ギルバート監督も苦しい時の神だのみ、おぼれる者はワラもつかむという心境で、このワラに十ドルを与えた。
その結果は…
午後いっぱい降ったその雨は夕方になるとパッタリとやみ、まるで忍法でもあるように空が晴れて来た。
ボモ曰く、「絶体に間違いないんですから疑わしそうな顔をしないで下さいよ。この国の王もいつでも雨の時には私の所に話があって、もう何年もスコールで王の頭が濡れたことなんかないんですから。」
尚、彼もこの映画ではほんのちょっと顔をみせている。

☆ロケで狩り出された人喰い土人
「第七の暁」のマラヤ、ロケでジャングルから小人の土人がかり出されている。
セノア・インディアンとして有名なこの原住民は、すごい大酒飲みで、おまけに毒吹矢の名手ときている。この土人が、この映画でウィリアム・ホールデンと共演する。
当初、セノア族の酋長との折衝はかなり難行したがやっと説き伏せ、その出演者達にはタップリと地酒を飲ませた。
映画に使う、カメラとか他の、彼等にとっては不思議な機械は、この土人達にはハキケやメマイのもとなので、酔わせて撮らないと成功おぼつかなしというわけである。
後日のオハナシとしておもしろいのがある。人を喜ばすことのうまい、ある助監督が彼等の出演場面の一コマをお土産に酋長にさしだした所、酋長は大喜びで、彼にお礼をいゝ、そのモノをすばやく食べてしまった。
驚いたのは助監督、眼を白黒させて、一言もいわずに帰って来た。

☆キャプシーヌの名前の故事来歴
仏女優キャプシーヌの好きな花は金蓮花、仏語でキャプシームというのだが、彼女の名前はこゝから始まっている。
「第七の暁」のロケ地、マラヤで、オランダの記者のインタービュにあい、その折、オランダ語でキャプシーヌとは豆の一種だといわれた彼女、少々あわてながらも、「でも、それはきっと、とても魅力的な豆でしょうね。」

☆”マラヤで内乱ボッ発か?「第七の暁」で時ならぬ戦争ムード”
十年以上も平和が続いていたのに、又、戦争?と時ならぬ戦争ムードにタミールの農夫達はしばらくの間眉をひそめた。
場所は、マラヤはウラン・クランのマラヤ谷。所が、これが映画のロケだとわかって、農夫達は大喜び、絶対にみられない様な、大スター達に、毎日おめにかゝれるのだから、これはもっともな話。