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勇敢なる我が兵士らよ。
彼らは常に敵の守りの最強の場所へ突き進んでゆく。
(ドゥ=ロベック提督)
74年にスタークエーザー事件を映画化した「バッドランズ」。78年にカンヌとアカデミーを完全制覇
した「天国の日々」。この2本の作品を監督し、まさに頂点を極めたその時に映画界から忽然と姿を消
した幻の映画監督、テレンス・マリック。この謎に包まれた映像作家が、20年という時を経て新作「シ
ン・レッド・ライン」で奇跡の復活を果たした。これは世界中のすべての人が待ち望んだ99年の、いや
20世紀最大の映画的事件である。
「シン・レッド・ライン」---人間の正気と狂気の間を隔てる1本の細く赤い線・・・。
1942年11月。アメリカ軍と日本軍は、太平洋戦争の歴史の中でも、最も激烈と言われるガダルカナル
海戦に突入した。度重なる海上戦と陸地での激烈な攻防戦。数メートル進むだけで多くの命が失われる
最前線は、爆風と悲鳴と怒号に包まれるが、ひとたび目を転じれば悠久の大自然は変わらぬ営みを続け
ている。
人間とは、戦争とは、生命とは、神の存在とは・・・。
物語は、前線から逃亡した一等兵のウィットが、戦友たちのために再び戦場へと帰還するシーンからス
タートする。そこで彼が見たものは、多くの名もない兵士たちが、ただ戦い死んでいくだけの現実だっ
た。戦うことの意味を探し、過去への想いにかられる兵士たちは、1人また1人と「シン・レッド・ライ
ン」を踏み越えていく。そして、その先でウィットが、そして兵士たちが見たものとは・・・。
「善と悪が明確だった最後の戦争」と言われる第二次世界大戦。だが50年を経過して、その定説はく
つがえされようとしている。「シン・レッド・ライン」とはまさに歴史に挑んだ意欲作なのである。
「復活を待っていた」と祝福するスピルバーグ監督の言葉通り、長すぎる沈黙を破ってマリックが再び
映画を監督するという話を聞きつけて、ショーン・ペン、ジョン・トラボルタ、ジョージ・クルーニー、
ニック・ノルティ、ジョン・キューザック、エリアス・コーティアスら超一流のトップスターたちが出
演を志願し、その復帰を歓迎した。
撮影監督には「レジェンド・オブ・フォール」と「ブレイブハート」でアカデミー撮影賞を受賞したジ
ョン・トールを迎え、熱帯の悲しくも美しい風景を描くことに成功した。さらにその映像をはるかにし
のぐほどの素晴らしい音楽は「ライオン・キング」でアカデミー最優秀オリジナル音楽賞を受賞したハ
ンス・ジマー。主題曲の音色あふれる豊かな合唱が、生きることの喜びを高らかに謳いあげる一方、殺
戮の風景にふさわしい緊張感を画面に呼びこんでいる。
撮影にあたっては6ヶ月に渡りオーストラリアとソロモン諸島で現地ロケを敢行し、戦争風景と同時に、
メラネシア系原住民の生活風景を撮影した。そうして獲得した映像は、自然やそこで生きる人々の姿と、
その土地に近代兵器で武装した兵士たちが侵攻し、森や草原を焼き尽くして殺し合いを繰り広げるあり
さまを痛烈に対比させている。なかでも草をなびかせて風がふきわたり、雲の影が生き物のように大地
を流れていく美しい風景の中で繰り広げられる激しい戦闘シーンは、観客の心に深い悲しみを募らせ、
溢れるような涙を誘い出す。
「フルメタル・ジャケット」の狂気、「プライベート・ライアン」のリアリズム、「地獄の黙示録」の
興奮。そのすべてを凌駕しているのが、この「シン・レッド・ライン」である。そして、今世紀を代表
するこの作品は、観る者すべての魂を揺さぶり、再び歴史に「テレンス・マリック」の名を刻みつける
永遠の名作と言えるだろう。
(プレスシートより:松竹富士)
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「テレンス・マリック、クイーンズランド北端で映画を撮影」
クイーンズランドの北端、ポート・ダグラス周辺で、20世紀FOXとフェニックス・ピクチャーズが共同
制作する「The Thin Red Line」の撮影が行なわれた。監督はテレンス・マリックで、脚本も、「地上
より永遠に」の著者である、ジェームズ・ジョーンズの小説をもとに、マリック自身が書き下ろしたも
のだ。制作総指揮はジョージ・スティーブンス・ジュニアで、ジョン・ロバーダウとグラント・ヒルが
プロデューサーとして加わっている。
キャストは、オーストラリアに集合したものとしては、これまでで最も錚々たる顔ぶれで、ジョージ・
クルーニー、ジョン・キューザック、ウッディ・ハレルソン、ニック・ノルティ、ショーン・ペン、ビ
ル・プルマン、およびジョン・トラボルタなどが出演する。
TRLは、長年にわたって映画から遠ざかっていたマリックの、待望の監督復帰第一作である。彼の前作、
「Badlands」と「天国の日々」は、世界中の映画評論家達から絶賛された。特に、「天国の日々」 は、
ニューヨーク映画評論家協会、全米映画評論家協会、そしてカンヌ映画祭の最優秀監督賞をマリックに
もたらした作品だった。
撮影監督は、アカデミー賞を2度受賞している、ジョン・トール(「ブレイブ・ハート」、「レジェンド
・オブ・フォール 果てしなき想い 」 )である。プロダクション・デザインはジャック・フィスク、音
楽は、アカデミー賞受賞者のハンス・ジンマー(「ライオン・キング」)、衣装は、マーゴット・ウィル
ソンが、それぞれ担当している。
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■「“Badlands”の監督、長年の沈黙を破る」(シアトル・タイムズ記事)
■「The Thin Red Line」− 傑作の予感(LAタイムズ記事)